これまで室外で飼われる事が多かった愛犬も、生活環境などの変化により近年では室内で飼われる事が多くなってきました。
人と犬が快適に生活し、共存する上でトイレの躾は大きなウエイトを占めると思っています。
お迎え後、家に慣れさせるまで様子を見る事がありますが、トイレトレーニングはお迎えしたその日から始める事をおすすめします。
「そのうちトイレを覚えてくれる」と思っていてもトイレは覚えてくれません。
中にはブリーダーやペットショップなどで教えてくれている事もありますが、基本的には飼い主さんでトレーニングしましょう。
トレーニングをする事でトイレの失敗がなくなる事はもちろん、散歩の時にも決まった場所で排泄するようになり、他人に臭気などで不快な思いをさせずに済みます。
犬種や性格によりトレーニング期間は異なりますが、2~4週間で覚えさせる事を目標にしましょう。
個体によっては覚えに差はありますが、1ヶ月経っても覚えない様であればトレーナーに相談してみてください。
【トレーニング前に用意する物】
・ケージまたはサークル
・フロアシート
・おやつ
・トイレシート(エコシート)
犬はきれい好きな動物なので、ベッド・食器・水飲み場の近くにトイレを設置するのはおすすめできません。
近くに設置すると嫌がり、トイレを失敗してしまう原因となります。
【トレーニング手順】
1.子犬は排泄を我慢できるじかんが短い為、事前にケージ内にもシートを敷き詰めておきます。
2.可能な限り目を離さず観察し、尿意をもよおすような行動を始めたり、トイレの時間になったら
次に移ります。
特に以下の状況・行動時にトイレに行きたくなるタイミングと言われています。
状況:目覚めた後
遊び・運動時・その後
食後
水分補給後
行動:床の臭いを嗅いで場所を探している様子が見受けられる
クルクル回る
3.尿意をもよおすような行動が見受けられたら抱っこし連れて行ったり、トイレに誘導したりして
10分程度様子を見ます。
排泄ができたら大いに褒め、ご褒美におやつをあげるのもいいです。
子犬だと30分~1時間周期、少し大きくなると2~4時間周期でおしっこをします。
子犬の時より時間んがかかってしまいますが、成犬になってもトレーニングは可能です。
根気強く取り組む事を心掛けてください。
中にはなかなかトイレを覚えない子もいますが、叱らないでください。
怒ると勘違いをして見えないところでトイレをしてしまう事があります。
根気強く付き合い、できたら褒めてあげてください。
そして覚え始めても油断せず、しっかりとトイレを覚えるまでは目を離さない様にしましょう。
極力失敗させず、成功体験を積ませる事が大切です。
トイレが汚いと排泄しなくなり、粗相の原因となりますので、トイレは常に清潔にしてください。
トイレトレーニングを行う事で犬の健康を守る事にも繋がります。
トイレを我慢する事により、膀胱炎・尿路結石・便秘になるリスクがあります。
高齢になってトイレ周期が短くなっても我慢する事無く、飼い主さんのお手入れの負担も軽減できます。