インタービューコラム

フローリングが招きやすいケガと病気のリスクについて、
また、その対策として効果的な方法とは何か?
専門家の方々に、フロアコーティングについて
客観的な視点で語っていただきました。

愛犬のフローリング滑り止め!
脱臼やケガを防ぐ床対策とは?

ここ数年、ペットを室内で飼われる方がとても増え、特に小型犬の需要は著しく伸びているようです。屋外と比べて危険が少ないと思われがちな室内ですが、室内で小型犬を飼う場合に考えなければならないことがあります。それは、フローリングを主体とした「滑る床」への対策です。人間にとっては滑りやすいと感じない室内のフロア、小型犬にとっては屋外と比べたら、俄然ツルツルと滑りやすいものなのです。
そして、小型犬にとっては、起伏のない平らな室内の床は、予想以上に足腰等のケガのもとなのです。

愛犬がケガをすることなく安心して過ごせる床の工夫には、どんなものがあるでしょうか。脱臼や股関節形成不全の予防に効果的な床対策について考えることで、ペットはもちろん飼い主も安心して暮らせる環境を整えることができます。

ペットは大切な家族の一員。大切な愛犬のために、滑るフローリングによる愛犬への健康リスクについて、知っておきましょう。ここでは、フローリングの滑り止めなど愛犬の健康を考えた床対策をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

監修専門家

早乙女 明子(建築プロデューサー)
株式会社ガウディ 代表取締役

保有資格:宅地建物取引士、二級建築士・施工管理士、住環境測定士、ハウスインスペクター

オールアバウト・インテリアガイド
LIFULL HOME'S PRESS 記者
日本不動産ジャーナリスト会議 所属

増田 国充(獣医師)

北里大学獣医畜産学部(現獣医学部)獣医学科卒業、獣医師免許取得。名古屋市内動物病院や静岡県内動物病院にて勤務。その後、ますだ動物クリニック開院。現代医療と東洋医療の良いところを取り入れた医療を実践している。

保有資格:獣医師、専門学校ルネサンス・ペット・アカデミー非常勤講師、JPMA日本ペットマッサージ協会理事、PYIAペット薬膳国際協会理事、JMMA日本メディカルアロマテラピー協会認定アニマルメディカルアロマテラピスト、国際中獣医学院日本校認定講師

フローリングや滑る床が招きやすいケガと病気のリスク

床がフローリングで出来ている住まいでは、ペットが滑りやすく、それが原因でケガをするリスクが高くなりがちです。滑る床が原因でペットが転倒しやすくなり、それが原因で膝蓋骨脱臼の症状悪化や股関節形成不全などになる事例が多く挙げられています。
フローリング床は掃除がしやすく衛生的に保てるというメリットがありますが、ペットにとっては健康面で問題となるケースが少なくありません。滑りやすい床は歩行のみならずジャンプの際にバランスを崩しやすくなるなど、本来の動作では予測されることのない症状が発生します。そのため、不自然な動作を繰り返すことで骨や筋肉の発育に影響が現れる可能性が。

多くの関節の病気や椎間板ヘルニアに罹った場合、サプリメントや鎮静剤を用いた内科的治療か手術が必要です。(※1) 動物医療の専門家などによると、そういった症状が現れているペットに対してはフローリング床を避けた生活を指南することが多いとのことなので、まずは発症のリスクを減らすためにも、愛犬を迎え入れる前に、住まいを滑りにくい床にしてあげることが望ましいようです。新しい大切な家族がやってくるのであれば、快適に過ごせる工夫を心がけてあげましょう。

室内犬のケガ対策に効果的な2つの滑り止め方法

室内犬のケガ対策としてどんな方法がとられているのかをネット上でリサーチすると、まずは躾(しつけ)、そして便利グッズの利用などが多く見られます。(※2)

室内ではなるべくジャンプをしない、走り回ったりしないように教える、滑り止めがついた靴下を履かせる、などが提唱されています。慣れないと嫌がるかもしれませんが、フローリングに何も手を加えず飼う場合は致し方ないようです。
また、爪や肉球周りの毛をカットして滑りにくくしたり、肉球クリームでマッサージや保湿ケアをしてあげたりするのも1つの方法です。

しかし、環境を整えてケガの予防をしてあげることが可能ならば、ペットが歩く場所には置き敷きが出来るフロアカーペットやコルクフロアなどを敷くことで、転倒や足腰への負担を軽減させることができるでしょう。 歩くのに邪魔になることや見た目が気になる、という場合は、ワックスやフロアコーティングなど床の加工を試してみてはいかがでしょう。

フロアコーティングのメリットと人気の理由

愛犬やペットを飼っている人に注目されているのが、滑り止め効果が優れたフロアコーティングです。
床材を買ってきて置く、といったDIYの手軽さはありませんが、プロによるフロア工事なので、仕上がり感は確かなものです。居住中で荷物があっても施工が可能なところも導入しやすさの要因のようです。
ペットの足腰への負担を軽減できるだけでなく、すでに股関節形成不全や椎間板ヘルニアを患っているペットの室内歩行負担の軽減にも適しているので、知らずにフローリングで愛犬を飼っていたら、愛犬の調子が悪くなってしまった、といった方の需要が多くあります。

フロアコーティングですから、施工後10~15年はメンテナンス不要、普段のお手入れは水拭のみなので、 (※3)耐久性と安全性を兼ね備え、室内を段差なく、フローリングのまま、その素材の良さを保ちながら、ペットにも良いのであれば、愛犬家の方の検討の余地は十分にある方法でしょう。

借家や社宅など施工が難しい場合には?

滑り止め効果が高い床にしたくても、賃貸物件の場合、自由に施工を依頼するわけにいかない、というケースもあります。スペックアップをしたい場合は管理会社を通して許可を得る、という方法が望ましいので、賃貸管理の会社の方に相談してみるのが良いでしょう。賃貸物件のオーナ様によっては、施工を許可される場合もあります。

ひっかき傷や気になるアンモニア、おしっこのシミの悩みを解決!

愛犬やペットを飼っている人の中には、床の傷やシミが気になっている人も多いのではないでしょうか。ひっかき傷やおしっこのシミ対策にも、フロアコーティングは適しています。滑り止め効果が高いだけでなく、フロアコーティングには汚れをはじいて染み込むのを防ぐ性質があるので、ペットのおしっこが染みるのが嫌、という方にもおすすめです。

コーティング剤の中にはアンモニアに耐性のある素材もありますから、見積もりを依頼する際に、アンモニアに強いコーティング剤の有無などを確認するとよいでしょう。(※6)

ペットの脱臼やケガを防ぐための環境づくりと対策

愛犬が生活する場所が滑りやすいフローリングの場合、膝蓋骨脱臼の症状悪化や股関節形成不全などの症状を発症するリスクが高くなる傾向にあります。

室内飼育の場合は小型犬が多くを占めますが、とりわけ「膝蓋骨脱臼」が多くみられます。これは先天的な骨形成に問題があるものですが、なかには日常的に膝のお皿が外れる子もいます。そのようなわんちゃんがぴょんぴょん飛び跳ねたりすることで、想定以上の負荷がかかるため、膝関節の損傷をおこすことがあり、膝の靭帯断裂などの大けがにつながる場合があります。

その点でも、滑りやすくなってしまう原因を取り除き、ペットに優しい環境を整えるという選択肢の一つにフロアコーティングを検討するのはペットとの住環境を考える上で適した考え方と言えるでしょう。

◆参考URL
※1.【世田谷区経堂の動物病院なら、川瀬獣医化病院】診療案内
http://www.kawase-vet.co.jp/topics2.html
※2.【ペッター/ペットと飼い主の教科書】犬がフローリングで滑る際の対処法脱臼やケガを防ごう
https://petr.jp/flooring-suberu-3842
※3.【ドッグランコーティング】フロアコーティングとワックスの違い
https://dogrun-coating.com/column/586/
※4.【All About(オールアバウト)】フローリング、コルク、畳etc.床材の種類と特徴[床材・フローリング]All About
https://allabout.co.jp/gm/gc/27136/
※5.【ドッグランコーティング】新築入居のフロアコーティング
https://dogrun-coating.com/topic04/
※6.【ドッグランコーティング】フロアコーティングは新築時やペットを飼っている方にオススメ!
https://dogrun-coating.com/column/789/

居住中でも、新築でもOK施工1日で、20年保証のフロアコーティング。

ページトップへ戻る